【映画】ドミノ
- 2011.08.22
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2005年 アメリカ/フランス
原題:DOMINO
監督:トニー・スコット
脚本:リチャード・ケリー
出演:キーラ・ナイトレイ、ミッキー・ローク、エドガー・ラミレス他
2011年8月21日 レンタルDVD
実在のバウンティー・ハンター、ドミノ・ハーヴェイの人生を映画化したもの。
この「バウンティー・ハンター」に関しては本編中でも説明されているけど、ちょっと日本の感覚ではわかりにくいので予備知識をもって観た方がよいかも。さらに、ビバヒルとかジェリー・スプリンガーを知っているとなお楽しめる。
映像が独特、といってもそれぞれの手法は目新しくもないのかもしれないけど、過剰なぐらいに凝っていてなかなか面白い。まあ、こういうのをうるさく感じてしまう人もいると思うし、内容に対して良い効果をもたらしているかというと、疑問ではある。それでもまあ「キレイ」な映像という意味では嫌いじゃない感じ。
脚本も時間軸をひねってあったりして、面白い作りなんだけど、これも効果のほどは、、、
そういうギミックのせいなのかどうなのかはわからないけど、主人公のドミノの存在感自体が今ひとつうまく表現できていないような気がする。キーラ・ナイトレイの演技の問題かもしれないし、演出の問題なのかもしれないけど、感情移入できたり、客観的にみて「カッコイイ」と思える感じでもない。特典映像でみるドミノ本人からは強烈な個性が感じられるだけになおさらそう思うのかもしれないけど。あるいは、実はドミノ本人が結構薄っぺらい?ということかもしれないけど。
ビバヒル的な生活に対するアンチとしてっていうのはわからなくはないけど、バウンティー・ハンターとして命の危険まで冒してしまう動機も、伝わってこない。
ミッキー・ロークとか、チョコ役(本人と全然違う感じだけど)のエドガー・ラミレスはかなり良いし、モニークなんかも出てて、それなりに良い味を出しているだけに、ドミノ=キーラ・ナイトレイがどうしても見劣りしてしまう、、、
良くなりそうな要素はいろいろあるのに、全体としてはさほどでもないというのは残念。映画としての「出来」で言えば『アンストッパブル』の方がかなり良いと思った。
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