エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜
- 2007.09.30
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2007年 フランス/イギリス/チェコ
原題:LA MOME
英題:THE PASSIONATE LIFE OF EDITH PIAF
監督:オリヴィエ・ダアン
出演:マリオン・コティヤール他
評価額 700円
セットや衣装は立派だし、脚本も結構練られていて良いような気が
するのだけど、どうも全体の印象はパッとしない。
映画の尺で一人の生涯を描くのは難しいのだろうけど、これなら
ヒストリー・チャンネルとかの方がうまく再現してくれそう。
時間軸を交錯させているのとかも、場面によっては効果的な
ところが無いとも言えないけど、ふつうに成長するのも猛スピード
なので、全体としては流れをわかりにくくしまっている。
もう少し、個別のエピソードに絞って丁寧に描いてくれたりすると
良かったのに。子供の頃から歌が大好きで、よく家で歌をうたって
いたとか、こう見えて恋愛には大変一途だとか(ほんとにそうなの
かは知らないけど)。この監督、まだ若いみたいだし、エディット・
ピアフに思い入れとか全然無いのだろうな。
マリオン・コティヤールは確かに熱演なのだけど、手の震えとか、
どうしても思い出してしまうのは『ナオコお婆ちゃんの縁側日記』。
この手のなりきり演技は、いかにもアカデミー賞でウケそうだけど、
これで大物化して、TAXiみたいな役をやらなくなったら ちと寂しい。
あと全体に音楽が安易。エディット・ピアフの曲を並べるのは
仕方ないのかもしれないけど、『愛の賛歌』のオルゴール版とか、
陳腐すぎてまるで日本のテレビドラマのようだった。