明日へのチケット
- 2006.11.05
- 未分類

原題:TICKETS
エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ
という巨匠(扱いされている)監督たちによる、オムニバス、、
では無いけど、それぞれほぼ独立したストーリーのリレー形式の
作品。
「企画モノ」という感じで、全般に力の抜けた遊び心の豊富な
内容で、観る方もわりと気軽に楽しめたかな。ヨーロッパの
国際列車の中ってことで、それなりの旅情も感じられたし。
3つに分かれているせいもあって、まあ退屈することは無い。
3つの話が、絡み合っていたりするともっと良かったのかとも
思うけど、、
中では2番目のキアロスタミのところが良かったかな。オチも、
前向きなんだけど安易じゃないというほど良い感じで。
登場人物の個性は強烈だけど、それが嫌味なほど強調されて
いるわけでもなく、、
ケン・ローチは、相変わらず、移民の描き方などは偽善的でなく、
展開もなかなか面白い。最後のオチが意外と言えば意外。
これが良いとか悪いとか言うこともないけど、スッキリしすぎて
逆に肩透かしを食らったような気分だった。